第45章 良かった…逢いたかったよ…

　翔side

　あ!　男の子二人と女の子揉めてる

　6才位の男の子が

『おれが、なかしたんじゃないよ!』

　って……

　妃那『だいじょ―ぶひながしょうちゃんまもってあげう（る）!』

　翔『ほんちょ？　（ホント）』

　妃那『ほんと!』

　目まぐるしく絵が回ってるなぁ……？　

　9歳ぐらいの男の子って……　で女の子は……

　きっと夢だよね……　6歳位の男の子が……


　──―

　あれ？　だれ？　泣いてる……？　

　頭の上でちっちゃな声が……　泣き声と一緒に

「翔ちゃ……　起きてよぉ」

　ひな……　ちゃん？　

「妃那……」

　さとしさん？　……　の声だ……


　"う……　うぅん"

　カズ「翔ちゃん？!　気が付いた?」

（にのみやさん？　……）

　その瞬間、私の手を握っていてくれた？　

　二宮さんがギュって……

　カズ「あ!　ナースコール……」

　潤「大丈夫カズ!　連絡したから!」

　茉莉「私……横田施設長に連絡して来ます!」

　朧気に……見えて､聞こえてきたのは……二宮さん､潤さん､茉莉ちゃん?　

　カズ 「翔ちゃん……良かった……」

　私……どうしたの？　

　二宮さんの声……ハッキリ聞こえた……




　そして……