第40章 何で涙が出るの？

　翔「……マシャ（理人）ちゃんとユキ（悠紀香）ちゃんに、本読んであげるって約束してたんだった……」

　あれだけ大好きな本を、自分の為に選ぶ気にはなれないけれど……　二人の為なら

　翔「気分が変わるかもしれない」

　茉莉「翔ちゃん？　この手紙何？」



　後ろから声が……

　フト自分の手の中に持ったままの手紙に目を

　本日２回目……


　部屋で過ごしていれば良かった……


　一旦本探しを中断

　本を読むスペースに移動すると


　茉莉「翔ちゃん座ろ？」


　茉莉ちゃんに座る様に促されて……

　普段なら『何も無い』って……

　気持ちに余裕無くて……

　不安だったからなのかな？　手紙を見せてたの


　翔「茉莉ちゃんパッと見てオカシイ所？　気が付く？」

　茉莉「オカシイ所？　見せて……　一度開けた跡がある？　凄く綺麗になっているけど……」

　翔「ポストから持ってきた時怖くて……　このテーブルに置きっぱなしにしてたのも悪いけど……　誰かこの部屋に入ったの？　次に見た時に微妙に……」

　茉莉「何て書かれてたの？」



　潤「翔!　聞きたい事がある!」




　翔「潤さん？　何で？」


　ビックリした


　潤さんが急に慌てた様子で、飛び込んで来たから……