第25章 もう…その笑顔反則だよ…

　翔「悠紀香ちゃんカレー美味しいね？」

　あ!　久し振りに笑ってるとこ見たかも

　やっぱ泣き顔より笑ってる方が……

　可愛いじゃん!　


　雅紀「二宮くんさ、困った時とか考え事してる時さ、手を顎の方に待ってってこするの癖だよね？」

　何気に鋭い相葉センセ……　この俺とした事が相葉センセを、言い負かす言葉が見つからないとか!　


　どんだけ、翔ちゃんの笑顔にやられちゃってんの俺!　


　茉莉「初めて、相葉先生が二宮くんに勝ったとこ見たわ（笑）」

　雅紀「あはは!」

　孝次「何を笑ってんだよ？　誉めたんじゃねぇぞ？　あんた先生ダロ？　生徒に負けてんなよ……」

　西「言い過ぎよ孝次くん!」


　保育士の西先生が諌めてるし


　理人「しょうちゃかわい!」

　美苗「翔ちゃん!　笑らうとかわいいね!」

　洋輝「話し何も聞いてないね？　けどさ翔ちゃん本当は表情豊かだったんだね？　可愛い!」


　実はさ、俺も園に来たの、日浅いの


　それでも、子供達が周りの人の顔色を見て行動したり言ったりするの気づいてて……


　なんだかなぁ……って思ってたんだけどさ


　しっかし!　皆バラバラに話してる!　いつもは口数の少ない孝次まで……


　皆で可愛い!　の連発だし!　


　で、翔ちゃんは悠紀香ちゃんにカレーを食べさせてあげてるの……

　悠紀香ちゃんも可愛く笑って


　理人「ゆきちゃも、かわい」


　凄く柔らかい美しい笑顔だと思った……　目が離せなくて


（3歳か……　同じ位？）


　昔を思い出してた……　不意に


　翔「二宮さん？　左手使う練習すればいいんですもんね？　そうしたら右手はリハビリして、両方使えるようになって良いかもしんないですね？」

　カズ「うん。さっきはゴメン……」


　もう……その笑顔反則だよ……