Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第24章 愛想尽かされたって関係ないじゃん
翔side
ただシンプルに
茉莉『私の友達になって下さい』
茉莉『泣いていいよ……』
茉莉ちゃん……素直に嬉しかったよ
とはいえ、そう真っ直ぐにならない私のひねくれた性分
往生際悪く、ピアノを弾こうとした私に、二宮さんは軽く溜め息ついて何処かへ
翔「匙投げれちゃった……愛想尽かされちゃったかな?」
(……べ、別に愛想尽かされたって関係ないじゃん!)
なぜか……ほっぺが熱くなってきてっ
思わず周りを見回しちゃった……
翔「おバカ私……」
独り言も増えてるし……
施設長「初めましての『お友達』を紹介します」
翔「櫻井翔です。宜しくお願いします」
グループホームか……
新しく出来たばかりみたいで、凄く綺麗なところ
少人数制みたい
年少組の子4|人《男の子2人.女の子2人》
年長組の私、茉莉ちゃん、高校1年の男の子
そして……二宮さん
4月から進級して、3人高校3年生で同い年
二宮さんが同い年?
何か疑問なんだけど……
なんとなく
漠然とそう思ったの……