第3章 信じらんねえよ

（男性）side

　うっさい!　馬鹿な四人組は!　自分達の置かれた立場分かってねぇのか？!　

　気付いてるわきゃねぇか……

　そして……名前を

　櫻井翔と名乗った無表情の女の子……

　信じれない……どういう事だ？

　男性2「……はい、分かりました。君達の親御さんの連絡先教えてくれるかな？」

　①②③④「え？」

　警察官の松本潤さんの言葉に固まる四人組……

　ホントバカすぎる……

　本屋から交番へ……彼女の表情が読めない｡『なんでも見透かされるようで怖い』と言われる俺が……読めないというより、どう捉えれば？　ショックが大きいのか?　イヤ、でも絶望でもない?　けど諦め……？　むしろ、清々してる?　

　男性「にしてもアイツら自分達のやった事バレないとでも思ったんすかね?　穴だらけなのに」

　潤「ブザーの音聞こえたと思うんだけど……それに品物は本屋の外で櫻井さんに渡してる。何より貴方に目撃されてるし」

　男性「人を蹴落とす事に夢中で肝心なこと見逃して、それにしても腹の立つ奴ら!　自分達の罪を人に擦り付けて……店の中にはカメラもあるし外にだって、店員さんも動きを見張ってたし、とにかく!　いの一番にカメラを警察に見せてくれてって頼んで」

　潤「カメラ見るまでもなく話だけで、彼女達も今回は厳重注意……フっ次無いけどな」

　男性「恐っ!　アンタ警察官だろ!　いいのかよ？　そんな事を言って!　……という事で……本当……オマエばかじゃないの？　そのまま罪な擦り付けらどうするつもりだったんだよ?」

　翔「別に良かったのに……ホっといてくれれば…… でもアイツらの身代わりだけは嫌だな……有難うございました……」