Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第59章 もう1つの夢②
カズside
翔「なんかすごく疲れちゃいました…… 二宮さんは大丈夫ですか?」
カズ「ん? 平気よ大丈夫」
こういう時さ、天邪鬼な性格がさ
それに『演技力』が役に立つ日が来ると思ってもなかったよ
お母さんと妃那さんが帰った後、応接室に残された俺達2人
俺はさっきの、翔ちゃんもうひとつの夢が早く聞きたくて仕方無いの
けど相当疲れちゃってる翔ちゃん
復活するまで待とう! 急かしたらダメだ! って
必死に言い聞かせて
翔「二宮さん、初めて会った日、私3歳だったんですよね? それなのに……」
びっくりする程唐突に始まった
翔ちゃんの『もう一つの夢』の話
言わんとしてる事は分かるけど……
カズ「恋する気持ちに、大人も子供も関係無いよ。だって泣いてる翔ちゃんすげー可愛く見えてさ」
翔「泣いてる姿が可愛い?」
カズ「そう! 大野さんは『分かる気がする』って、けど潤くんと相葉センセは 『さすがに小さすぎね?』って言われたけどさ。守りたいっていう思いは立派な恋心だって思うんだ』
翔「そうですよね。私忘れたのが悔しくて……でもきっと、心の奥底で覚えているから雪の日になると夢を見たりして、二宮さんの。肝心な名前と顔がぼやけていたのが…… でも、やっぱりそれも恋心ですもんね? ちっちゃくたって」