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Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉

第57章 将来の夢


 翔side

 妃那『翔ちゃんが3歳の時に出逢った。翔ちゃんの王子様の二宮さん!』

(もう! 妃那ちゃんたらヤメテよね!)

 母『翔ちゃんの! そうだったわね? あの頃二人して『秘密』って教えてくれなかったのはこの事だったのね?』

 二宮さん一瞬ビックリした表情したのに……

 なんだろう? 穏やかに微笑みながら私達を見ているけれど……

 面白いなって感じではなくて……

 何を思ってるの? 二宮さん? 

 カズ「すいません。俺達ずっと立ったままですよね? 声掛けるタイミングが無くて…… 遅くなってごめんなさい。どうぞソファーに座ってお話ししませんか?」

 母「二宮さんとても紳士的で素敵な方ね」

 翔「お母さん!」


 お母さん…… いくら何でも流石に離婚したら落ち込んでるんじゃないか? って思ってたんだけど

 そんな心配いらなかったみたいね? 


 二宮さんは、穏やかな表情で私達に飲み物用意してくれていて

 カズ「ありがたき幸せ! どうぞお召し上がり下さい」

 妃那「凄い! 二宮さんに翔ちゃんの大好きな執事様の話ししたの?」

 カズ「へ?」

(確かに私はあの方の事好きだけど! 二宮さんには言ってません! もう返事をする気力もないよ。お母さんに逢ったの早まったかも……)

 母「騒がしくして。いつもそうなの。気付くと私と妃那ちゃんだけが。翔ちゃんはいつもニコニコと私達の話を…… 母親なのに。どんどん表情を無くしていくこの子を見ても何も…… 本当に愚かな母親なんです」

 妃那「もっともっと私が……」

 翔「違う……」

 何も言えなくなっちゃった私の右手を

 ぎゅって握って下さった二宮さん……





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