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Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉

第56章 娘達と母


 -応接室ー

 翌日、お母さんとの再会の日翔ちゃん、俺に

 翔『居て欲しい』

 って言ってくれたの

 母「翔ちゃん!」

 応接室に入ってきた翔ちゃんに

 ソファーセットに、腰掛けていたお母さんは……

 ソファーから転げ落ちそうになりながら

 翔ちゃんの居るドアの所まで駆け寄って抱きしめて……


 翔「……おかあさぁん……」


 こういう時やはり母親だね

 翔ちゃんの方が、可哀想なくらいに泣いちゃって

 それを見て泣き出しそうだったお母さんが、急にお母さんの顔になってさ……

 母「翔ちゃん今まで良く頑張ったね。ごめんね。一人にして…… 妃那ちゃんには謝ることが出来たからどうしても、翔ちゃんにも逢いたかったの」


 その瞬間、翔ちゃんお母さんに抱きついてさ

 ちっちゃい子みたいに、ワンワン号泣しちゃって……


 そうだよね? 女の子が急に

 両親やお姉ちゃんと

 離れる事になるとかさ……


 翔『一人で大丈夫だもん』

 って


 強がってみたり、本心な訳ないもんね? 


 俺は翔ちゃんの、天の邪鬼な所大好きだし

 本心じゃないって分かってたけどね? 

 母「あらあら翔ちゃんたら…… 懐かしいわね! 甘えん坊さんだった翔ちゃんが戻って来てくれたわ!」

 妃那「ホントだ! 3歳の頃の翔ちゃんだ!」

 そう言いながら、応接室に入って来た妃那さん

 彼女もまた泣いていて

 その光景はとても美しくて

 お母さんと、翔ちゃんと、妃那さん

 3人で抱き合って、今は静かに涙しているの


 美しいんだよ? 

 けど俺がここに居て良いの? 

 って思ってちゃって

 そしたらですね


 妃那「翔ちゃんが3歳の時に出逢った。翔ちゃんの王子様の…… 二宮さん!」


 ……妃那さん? ナンツウ紹介をして下さるんですか? 

 母「翔ちゃんの! そうだったわね? あの頃、二人して『秘密』って教えてくれなかったのはこの事だったのね?」

 妃那「そうなの!」


 そうか

 翔ちゃん……


 こんな感じで二人の話


 ニコニコと聞いてたんだね? 













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