Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第57章 将来の夢
何も言えなくなっちゃった私の右手を
ぎゅって握って下さった二宮さん……
目の前のソファーに座るお母さんと妃那ちゃんは、その様子を見て少し表情を和ませて
翔「寂しくなかった。って言ったら嘘になるけど。でも私は二人の話聞くの好きだったよ? お母さん、私達の為にあの人との生活を頑張ってくれてありがとう。さっきあまり落ち込んでなさそうって思ったけど…… そんな訳無いもんね。離婚だもん辛かったよね……」
カズ「本当に良い子ですよね翔ちゃん。心がとても綺麗で」
母「ええ、翔ちゃんは自慢の娘です。妃那ちゃんも私の自慢の娘。ねぇ二宮くんコンビニのカフェラテもこうしてカップに入れ直すと美味しそうに見えるわね?」
カズ「本当ですよね? この間翔ちゃんに移さずに出してしまいましてね、反省したものですから」
母「二宮くん! 本当に面白いわね! 大好きだわ。良かった……翔ちゃん良い方と巡り逢えて。妃那ちゃんも智さんと……」
妃那「うん」
翔「お母さん。私ね、園に入所して良かった。将来何になりたいか……見えて来たから」