Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第22章 珠稀ちゃんの苦しみ 担任の罪②
カズside
自業自得だよね? 打算的な考えじゃ、自分のした事棚に上げて何で俺だけ? とかさ当たり前じゃんしっぺ返しくらうの
けどマナミちゃんの場合違うだろ?
カズ「怪我した後担任がハンカチを貸したって事?」
翔「はい。体育の為にグランドで…… 可哀想に泣いてたそうなんです。その場では男の子達を注意したのに保健室行った後『ハンカチは洗ってから返します』って言いに行って」
カズ「良い子だね」
翔「はい。とっても良い子なんです。それなのに……. 愛実ちゃんが出したSOSの手紙を見ても今日の事が起きても……」
涙で続きを話せなくなった翔ちゃんと珠稀ちゃん
あんな言葉が言えるなんて……
あんな手紙を傷付いた子に渡せるなんて……
相葉さんの右隣に座ってる珠稀ちゃんを、相葉さんが後ろから……
翔「お願いします! 相葉さん珠ちゃんの後ろは!」
雅紀「ゴ、ゴメン……」
珠稀「ち、チガウんで、す、ゴ、ゴメ」
雅紀「珠稀ちゃん大丈夫。謝らなくていいよ」
代わりに珠稀ちゃんの頭に右手を乗せポンポンて優しく。その瞬間綺麗な涙を流した珠稀ちゃん。そして両手で顔を覆って泣いている翔ちゃん。俺ホント今は貴女を慰める言葉言える立場でないのが凄く悔しい。きっと貴女を守れる男になるから、もう少し待ってて……
うん。相葉さんなら分かってあげれるね。きっと
珠稀ちゃん大丈夫だよ