Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第21章 玲くん…は立派な紳士よ 担任の罪①
ー現在ー
カズ、雅紀「だ……れが、書いたって?」
翔.珠稀「担任……」
カズ雅紀「し! 信じらんない!」
ー回想ー
私も、珠ちゃんも言葉が出なかった。珠ちゃんが愛実ちゃんを抱き締め、涙を拭ってあげながら
珠稀『愛実ちゃんは良い子。悪くないよ』
繰り返し伝え続けている
玲『マナ、少し前に担任に手紙出して『話すより書く方が気持ち伝えられるだろ?』って俺…… 今日体育の時間にね、マナ下駄箱で靴を履き替える時に四人組に後ろから ……オデコをぶつけて…… 扉開けてたから頭が中に……』
翔『オデコ!?』
珠稀『愛実ちゃん! 見せて!?』
慌てて珠ちゃんが確認させて貰うと、傷自体は小さい絆創膏と前髪で隠れる位に……
珠稀『翔ちゃん! 私施設長に報告してくる! さっきまで、瑠璃ちゃんと話てたから、中津先生《嘱託医》、高井さん(看護師)、友部さん(心理療法士)も居るはず! 玲くん、最初に私達の所にありがとう。でもね……』
玲『分かった……』
翔『愛実ちゃんゴメンね。大丈夫。私も珠稀先生も守るから。必ず助けるからね。でも、その前にチョー先生に学校でお話しして貰っても良い?』
愛実『手紙…… ハンカチ返しに行った時……』
玲『俺守ってやれなかった……』
翔『玲くんは…… 立派な騎士よ!』
私は玲くんを抱き締めたの