Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第19章 録音された証拠それぞれの温度差
翔sid
本音を言えば私も珠ちゃんも園で待機していたかったの。愛実ちゃんの事で小学校に話し合いに行っている施設長
今は、園で嘱託医の診察後看護師、心理療法士さん達と過ごしている愛実ちゃん。今の時点で、私達何が出来るか分からないけど傍にいてあげたかった。でも、珠ちゃんにとって今のこの状況も大事らしく。さっきのらしくない二宮さんへの突っかりとか、きっと蟠っている事聞けないであろう私の為に付いて来てくれたんだと思うと嬉しかったの
珠稀「すみません二宮さん」
珠ちゃん? 辞めて変な事言わないでよ?
カズ「ん?」
珠稀「先程はすみませんでした。あの……二宮さんはそれを聴かせるという事は、その方に対してよりも翔ちゃんの方に気持ちが……と考えてよろしいんですか?」
カズ「そうなりますね」
珠稀「良かった……お願いします」
カズ「じゃ……改めて……ふーっ」