Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第110章 消えて無くなりたい…
私…… デートしたのが生まれて初めてで、二宮さんと居られて幸せなの……
けど、どういう風に振る舞えばいいか分からなくて…… 恥ずかしさと申し訳なさで、下を向いてチョっと泣きそうになってたら
カズ「翔ちゃん? 心配ないよ。『可愛いな』って思って見てただけだから。それに、中華街では、小籠包を皆に買ってあげたい。他にもさ、見る物子供達が喜びそうな物さ、ミンナ買ってあげたい(笑)。そう言ってるのが、翔ちゃんぽくって(笑)。それで笑ってただけだから。ゴメン。勘違いさせるような態度取って」
翔「私そんなに? 無意識で言ってたみたいです」
カズ「ホント。そういうトコが翔ちゃんだよね? ま。そこが俺の、『翔ちゃん萌えポイント』なんですが…… あ! 俺の場合は、こういう事をチョイチョイ挟んでいく。分かってて言うタイプですな」
人の脳の仕組み面白いよね? いつもならもう恥ずかしくて……
二宮さんに食って掛かりたくなる様な、恥ずかしくなるセリフなのに……
チョっと呆れちゃったからなのかな? 脳がフリーズしてる
(そっか冗談だからか……)
カズ「冗談じゃ無いからね?」
翔「キャパを超えちゃったんだ…… 初デートと、FastKissとか…… もうダメ」
カズ「FastKiss?」
二宮さんの驚きの中に、嬉しそうな響きが籠ったセリフに
翔「消えて無くなりたい……」