Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第110章 消えて無くなりたい…
翔side
-横浜中華街-
幼少期の思い出の地
前の施設でも、季節ごとの行事や色々な催しはあった
勿論、楽しい思い出として残っているけれど、なかなか自分で本当に行きたい所に出掛けるのは難しい事もあるのが現実で
その中で、自分発信で本当に行きたいと思って来た事のある
横浜
コンサート会場のあった場所
青色王子様の為だけに建てられた
テント
宿泊したホテル
私の大切な思い出
その思い出の場所を、こうして二宮さんと……(ごめんなさいもう少し名呼びは待って……)
翔「美味しそう。皆にも買って帰ろうかな?」
ナンか。さっきから二宮さんにクスクス笑われてる気がするの…… 何で?
-中華料理屋-
運ばれてきた料理を見て
翔「わー! 美味しそう小籠包! やっぱり買って帰ろう。ここのお店、持ち帰りのお土産もあるみたいですしね? でも、熱いから気を付けてあげなくちゃ……」
ふと、視線を感じて二宮さんを見ると、小悪魔的微笑みで
私を見つめている瞳とぶつかって
(一瞬で人が溶けそうになる様な、美しすぎる微笑み私は勝手に《小悪魔的微笑み》と呼んでるんだけど)
翔 「あ…… ゴメンなさい二宮さん。私一人ではしゃいじゃって…… ツイ……」