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Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N

第66章 じゃあさ、お友達から始めようか? 


 ……と言ったんですけどね

 幾つかの質問の後は俺に経緯とか説明をと

 ……遠慮しいなのか……


 翔『~どっち? って考えている内に、話せなくなってただけです』


 周りの人間の理不尽な言葉に『そうなっていった』って言ってたっけ? 

 追々ね俺には…… 俺にだけは『何でも言っていいんだからね』って言わなくちゃ……


 翔「その人の尊敬出来る部分とか…… 良いなって思えたから選らばれたんじゃないんですか?」

 カズ「顔見知り程度で…… 同じ我が儘でも『(自分の方に)関心をもって』と『(自分だけに)関心をもって』あの人は後者で……」

 翔「前者も結構……」

 カズ「心の有り様がね違うの! 引き合いに出して悪いけど。園の子達の要求に『~〇〇だからもう少し待って』等、説明すれば彼等は理解してくれる。けど…… 自分が世界の中心な人…… の、あの人は……」

 翔「何となく…… 母の様な人だったんですね……」


 納得は…… してないね翔ちゃん? 


 根深い人間不信

 そこに見え隠れしていて


 翔「『貴女を信じてる』って言った傍から裏切る。人前では良い格好し『貴女のおかげ』って言いながら後で『貴女のせいで』って…… そんな思いを何回もして。された子供達の方が幸せになれるはずなのに! 世界は自分の中心に…… と考えている人の方がなんとなく恵まれてる気がして…… 最初から…… 何も求めない方が良いんです……」

 カズ「確かに。でも、恵まれてそうな人は、人の心の痛みがあまり理解出来ないで、人に人望の無いタイプ。将来、人への疑心暗鬼と孤立を招くと…… ま。俺の見解だからね? 今苦しい思いしてる人達は、人の心傷みの分かる。優しい人間に…… 俺が道を踏み外しそうなの正してくれたのは…… 翔ちゃんだよ? じゃあさ、お友達から始めようか?」


















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