Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第62章 悪くないよ、知抄ちゃんと奏汰くんは
翔side
二宮さん! 視線で射ぬかないで! 心臓に悪い!
(私の曖昧な態度をいぶかしんでいるんですよね? だから……)
珠稀「さて私も行こうかな?」
翔「へ?」
珠稀「二宮さん、私もミラクルさんに感謝の意味での……ミラクルと伝えますね?」
カズ「珠稀ちゃん、相葉さんが『珠稀ちゃんさ、時々俺の様子探る感じ? ん〰兎に角! 俺はどんな珠稀ちゃんも受け止めるんだ!』って。翔ちゃんも……色々言われた事を忘れろな? なんて言えないけど……俺達を……言い方ゴメン。試さなくて良いから……」
珠稀「二宮さん……ありがとうございます。翔ちゃん不安だよね? 私も……でも……」
翔「ありがとう。珠ちゃん……皆をお願いね?」
(ぇ? 二宮さんが私の右手に握らせたのは……メモ?
(いつの間にか、席を移ってるし!)
カズ『翔ちゃん、ゴメンきちんともう一度話しよ?』
いつの間に? さっきの視線攻撃や
言葉。手紙
私や珠ちゃんの不安に気付いて……
然り気ない優しさで包み込んでくれる人……
……何やってんの私? 知抄ちゃん待ってるのに
翔「ゴメンね……知抄ちゃん」