Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第61章 周囲の人間の罪 help!子供達の不安
カズside
毎回思うんだよね。翔ちゃん、珠稀ちゃん、子供達が経験してきた事。当事者達より周りが事を大きくしたりしてんじゃねーか? って
カズ「チョー先生は何ておっしゃったの? 先生が納得されたのに、それを周りが許さなかったって事は……」
珠稀「凄い人だね……二宮さん……」
翔「ね? ……チョー先生は『知抄ちゃんの様子を良く見てあげて下さい。親御さん達が何か言って来るかもしれないから』……と」
カズ「なるほど……それからもう一つ! 知紗ちゃんが保育園って事は他の皆は小学生で、翔ちゃん、珠稀ちゃんは高校生……優しい人達だから自分達を責めたりするんだろうけど。状況だけ見たら仕方ない事だよね? その時は助けられなかったかもしれないけど。後で皆は一生懸命フォローして来たんだろう? ……しかし……何か怖いな……その後の方がもっと怖い事が起きた……の?」
ついさっき……
翔『私……二宮さんを信じたいです……』
って……なのに珠稀ちゃんが俺の事を誉めてくれた後『ね?』だけって……
それに表情も……どうしたら俺は貴女の心の中に……入れますか?
翔ちゃん……
ーコンコンー
珠稀「はい?」
開いた扉の向こう……
オチビちゃん達と過ごしてた拓くんが居たんだけど……
翔「何かザワザワしてる?」
それなんですよね?
何かさっきから外の様子が……
珠稀「拓くん何かあった? 」