第1章 狂愛【安室透】
夕方も過ぎ、夕食時である時間帯。少しの賑やかさを残すポアロにカランカランと来客を知らせる扉の音がした。
安「いらっしゃいませ。」
扉の方を見れば一人の女性が立っていた。
『こんにちは。安室さん。』
安室はその女性ににっこりと微笑みんだ。
安「さん、いらっしゃい。いつもの席でいいですか?」
『はい。お願いします。』
安「では、こちらに。」
安室は空いている奥の4人用の席へを案内した。
安「注文はいつものでいいですか?」
『はい!お願いします!』
安「かしこまりました。」
注文をとり、安室はキッチンのほうへと入って行った。
『さてと。』
は鞄から本を取り出し、読み始めた。
本を読み初めてしばらくして、注文の品を持った安室が出てきた。
安「さん、読書中にすいません。ハムサンドとミルクティーです。」
安室はに声をかけ、注文のハムサンドとミルクティーをテーブルに置いた。
『わぁ相変わらずおいしそう!ありがとうございます!』
は本から目線を外し、安室へ満面の笑みを向け、お礼を言った。
安「いえ、こちらこそ、いつも来ていただいてありがとうございます。あっその本は新刊ですか?」
『はい。そうなんです。今日発売したばかりで、早く読みたくて朝から並んで買ったんですよ!』
嬉しそうに本を見せ、興奮したように言うを愛しい者を見るような目で安室は見つめていた。
安「僕も気になっていたんですよ。ぜひ、感想を聞かせてください。」
『はい!わかりました!もしよければ読み終わったらお貸ししますよ。』
安「本当ですか?ならお言葉に甘えようかな。」
客「あの~注文いいですか?」
安「あっはい!伺いますね。さん、ゆっくりしていってくださいね。」
『はい。ありがとうございます。』
他の客の注文をとりに、安室は去っていった。その姿をぼーっと見つめていたのであった。