第48章 アナタが好き

　智side

　泥棒騒ぎ翌日

　智「超ムカツク何なの!　誘導尋問じゃん!」

　真希「迂闊に合鍵渡したの私……」

　智「好きだから苦しめて、欲の為に人の想いを利用し、好きだから裏切る。あり得ねぇよ!」

　真希「智くんありがと」


（『俺たちの女の子は最強』否定しねぇけどさ……　怒れよ!）


　真希「矛盾の精査が仕事なの。智くん『真希は悪くねぇから……　疑うなんてバっカじゃね!』って……　バカぁ智くんが捕まったら……　私……　バカぁ!」

　オイラ大事な女の子泣かせちった……

　智「ゴメン……」


　智「藍染工房京都なの。二家族共。罪の意識はある。紗菜さんも貴弘さんも、母ちゃんの嫁いだ金沢県を静養先に選んだのが証拠。土曜に様子見と、相手方の監視」

　真希「智くんも、お母様お父様も、手を尽くしたし。実代さんは、親戚の言う事逆らえなくて翔ちゃんの事も……　見守って」


　ホテル一室


　翔の父方親戚「毎週末ご苦労な。女連れて迄」

　真希「私が勝手に付いて来たんです!」

　智「13年以上苦しむ貴弘さん救ったの『紗菜さん=翔ちゃん』で無く。翔ちゃんと紗菜さん｡二人でしたよ？　前日《毎週金》の混乱で、状態の悪い貴弘さんしか見ようとせず『治療はしてんのか？』バカな事言う。翔ちゃん達を『同一人物』と思わせた。貴方達がして来た事は罪深い!」