第48章 アナタが好き

　次に、翔の母方親戚部屋へ向かいながら


　智「オイラのして来た事……　間違ったんかな……」

　真希「翔ちゃんも、ゆなちゃんも。智くんが救いって思ってるよ!　各々役割を果たしたから貴弘さんも心の奥底で『翔ちゃんを翔ちゃん』って認識してたの!」

　智「初め年数回しか……　ヒヨコ呼ばわりでさ。去年は月１。今年から月２回に……4月からは毎週になって。話……　より喧嘩してた」

　真希「誠意は伝わったよ」

　智「だとイイけど……」

　真希「少しずつ伝わってたの!　後悔してたはずよ？　智くんの努力、翔ちゃん、ゆなちゃんの努力。貴方のお母様。お父様。皆の努力で貴弘さんは回復に向かってたの!」

　智「翔ちゃんの二宮くん……　未来の弟に良いとこ持ってかれた……　今朝はゆなちゃんの相葉くんに……」


（成程ぉ。智くんの拗ねポイントはそこか〰可愛い妹が……　ね？）


　智「真希だって人の事言えねぇし!　親戚に啖呵キルしさ!」

　真希「だって!　嫌味がさ!」


（妹取られたからって拗ねないでよ!）


　智「でも、そんなアナタが好き」

　真希「な!　バカぁ」


（あ｡照れて可愛い!　肩叩かれたし）

　翔ちゃんの母方の親戚様に、同じ事話たよ

　真希はキレるし……


　父方と同じホテルに泊まるとか……

　ホント……　バカな人達!　


　オイラもキレたよ!　

　御免だぁ？　謝る相手違ぇし!　


　翔ちゃん。ゆなちゃん。貴弘さん。紗菜さん。実代さん。父ちゃん。母ちゃん。領にも謝って欲しいもんだね!