第40章 素直になろう

　金曜日 夜

　bar　side

　潤「サクラ姫大丈夫なのか？　悪ィ呼び出して」

　智「あの後、翔ちゃん点滴して帰ったんだけど『明日はいっぱいお魚釣って来てくださいね!』アザミ姫に可愛いくお願いされましたよ。サクラ姫はアザミ姫が……母ちゃんに電話で事情説明して頼んだから何かあったら……連絡あるよ」

　潤「そっか……明日俺休みだから釣り行くよ。これからは、俺もお前とさ、姫達と王子達の力になるから……貴弘さんの方は？」

　智「サンキュ。二人が帰った後、貴弘さんの方は案外しっかりしててさ、カズのコくんがもう少し話いいですか？　って」

　潤「何話たんだ？」

　カズ『初対面の人間が生意気言ってすみません。俺の家も似たような問題あるから。貴方の気持ち分かるんです。自分の人生、回りにドウコウ言われたくないし、阻止されたくないってずっと思って来て。でも、言う方の気持ちもある意味わかっちゃって……何が言いたいかって言うと……ゴメンナサイ。支離滅裂で。翔ちゃんは翔ちゃんだという事。貴方がずっと苦しんで来たの分かります。でも翔ちゃんも苦しんで……今も!　これからは二人とも本当に自分の人生を生きて欲しんです。本当生意気言ってすみません』