Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】
第34章 あり得ない
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(ひそひそ)ゆな「スゴいネ……」
(ひそひそ)翔「なんかお芝居観てるみたい。私の話なんだよね? 客観的に聞ける」
(ひそひそ)ゆな「分かります」
カズ.智《……聴こえてるし》
(ひそひそ)翔「録ってる?」
(ひそひそ)ゆな「うん任せて!」
智《ゆなちゃん恐ぇよボイスレコーダー? ……》
カズ(翔ちゃん? ノートに書いてる?)
智「なんだっけ?」
カズ「あの翔ちゃん……」
智「あー……」
カズside
翔ちゃんをチラッと横目で見て目が合っちゃったよ
さっきまで虚ろだったのに今はしっかりとした視線……
俺を見てる
目がそらせないや
智side
(二人の世界に入んなや!)
なんか……複雑
ゆなside
(何この空気……)「ウ、ウン……」
カズ.智(あー、ゆなちゃんに現実に……翔ちゃん頬染めて)
翔「あ、あの大丈夫です。私を誰が引き取るかで 揉めたんですね?」
カズ.智.ゆな(翔ちゃん……心が痛いよ……)
智「あり得ないよね? 病が治る可能性も合ったのに……」
カズ「大野さんのお母さんとお父さんは? どうやって?」
カズ.智side
(疎遠って……言ってたのに)
(ホントすげぇな……翔ちゃん良ったね)