Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】
第32章 この人(少年)が…
カズ.智side
(大野智……か)
不思議な人……
だって自分の事〈オイラ〉って……
でも、ボイスレコーダーと翔ちゃん、ゆなちゃんとの話の中
智『俺5年前、未成年でさひよこのクセにって言われてさ話聞いて貰えなくて……悔しかった……』
彼を本気で怒らせたら駄目だ。それぐらい心の中は熱い人
フニゃんとした雰囲気を醸し出しているけれど
きっと……
たぶん俺と……同じ
カチャ
((カズ)この人が(智)この少年が……)
智《二宮和也……》
カズ《大野智……》
翔.ゆな「お帰りなさい智さん!」
智「あ。あぁただいまサクラ姫。アザミ姫!」
身構えてたのに……やっぱ姫ちゃん達には叶わねぇや
智「いらっしゃい。二宮くん? だよね?」
為る程賢そうだ……
カズ「お邪魔してます……大野さん初めまして。二宮和也と申します」
サクラ姫? アザミ姫? 松本センセと同じ呼び方? なんで?
身構えてたのに……やっぱ翔ちゃんとゆなちゃんには叶わないや
翔.ゆな「……やっぱりだよ!」
カズ.|智《何ヒソヒソ話してんだろ? 恐ぇよ。》
翔.ゆな「やっぱりだ! 智さん! 松本先生とお知り合い? ね二宮センパイ?」
(さっきまでの重苦しい空気どこ行ったんだ? 彼女たち大興奮じゃん!)
智「ハハハ。ミスっちった。高校からの知り合いです。はい」
オイラと二宮くん、目が合って苦笑し頷き合うと
さすが姫ちゃん達
一瞬で空気読んでまた緊張した表情に……
俺と大野さん目が合って、苦笑し頷き合うとさすがだね
一瞬で空気を読んだ翔ちゃんとゆなちゃん……
表情が固くなって……
カズ「翔ちゃんは、何の責任も……何で? 助けてあげなかった……」
大野さんのせいじゃ無い位分かってんの……
分かってるけど……