Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】
第31章 貴女が抱えてたもの
カズside
カズ「は? それって翔ちゃんには責任無いじゃん!」
大人の同志のメンツ責任の擦り合い
あーホント腹立つ!
『子供は大人の言う事聞け!』
『いい加減事の良し悪しを分別を持て! 自分で考えろ!』
どっち何だよ! 矛盾だらけだ!
翔「責任無い? 『あなたが生まれて紗菜は寿命縮めたのよ』って……だって……ママの親戚の人が……パパの親戚は『病気になった』って……」
ゆなside
混乱している翔ちゃん……を抱き締めて、翔ちゃんの責任じゃ無いよって伝えなきゃ
ゆな「違うよ翔ちゃん! な、訳ないもん。智さんも二宮センパイも違うって言ってるよ。ね?」
カズside
カズ「翔ちゃん2才でお母さんが……10才の時……親戚の人が……話があるって翔ちゃんのとこだけに?」
翔ちゃんの話はたぶん親戚の人の話。大野智さんの話とは違う……
大体分かった……何も知らない翔ちゃんに事実をネジ曲げて……
許せねぇよ!
翔「パパとママの家、藍染めかなんかの老舗? 忘れちゃった……修行で家とは違う染色工房で出会って……ぇと……」
カズ「老舗同志お付き合いは駄目。って、親戚巻き込んで、争って。二人は家を捨てた?」