Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】
第129章 偉大なる親の愛
実代「貴弘さんにはナイショね? って言われているんだけど。あの浴衣デザインしたの、貴弘さんなの。今の生活が満たされていればいる程、13年間の後悔が押し寄せてくるって。だから絶対に、『翔ちゃんを、幸せにする。守る』って誓ったてたわ。カズくんの事も、大好きだし、将来は…… って思ってるけど…… 現実的に後、2.3年後に思った瞬間…… 翔ちゃん? そんな泣きそう顔しなくていいのよ? 大丈夫! 本当は、誰よりも幸せに『カズくんと、幸せな家庭を築いて貰いたい』って思ってる人だから……」
翔「パパ……」
そんな風に思ってくれてたなんて…… 自分の事で精一杯で……
これからもっともっと、パパと実代さんに親孝行をしようって思ったの
しず「ゆなちゃん。生まれた時、体がちっちゃくて。 半年間保育器で育って。直接触れる事が叶わなかったから…… パパ毎日神様に祈ってたわ『神様? いないよ』って言ってた人なのに…… 一人っ子で、姉妹の様に育った翔ちゃんの存在が『俺には二人娘がいる』って。浅海美家の跡取り云々、周りの親戚が色々言ってくるけれど、そんな事に縛られて、ゆなちゃんが好きでもない人と結婚するのは嫌だって。まぁくんと幸せそうなのを見て、本当は凄く喜んでいるの。泣かなくていいのよ? ゆなちゃん。『まぁくんと幸せになる事』がパパの願いなんだから……」
ゆな「パパ……」
カズセンパイは、堪え切れずに泣いてしまった私の髪を、優しく撫でてくれて
泣いているゆなちゃんを、相葉センパイが優しく、髪を撫でていて
真菜「優さんは、翔ちゃんの虜なの。男の子が2人続いたから、それこそ『ポケットに入れておきたいんだけど』が、口癖だったわ。そして『本当の娘だったら』って『血の繋がりが無くても、俺と翔ちゃんの絆は強いんだ』も口癖よね。ゆなちゃんも、大切な娘だと思ってるからついね? 二人が近い将来…… なんて思ったら…… けど、本当に、翔ちゃんはカズくんと、ゆなちゃんは、まぁくんと『幸せな家庭を……』って思ってるの。カズくん、まぁくんの事も『器の大きい男』だって認めてる。だから大丈夫よ」