Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】
第124章 貴方だけが特別①
カズside
翔『カズセンパイが、私なんかにヤキモチ? 私はモテ過ぎるカズセンパイを見て、高校の時ヤキモチ焼いちゃったけど。今だって大学で…… けど当たり前ですもんね。カズセンパイがモテるのカッコいいから』
翔ちゃん…… 無自覚って怖いよ。ホント……
けどさ元はと言えば、俺がヤキモチ焼いて嫌味を言ったのが原因なんだし
今だって、俺のせいで、うるうるおメメで
翔『私がバカな事言ったから……』
とかさ、自分の方を責めてんだろうね?
翔ちゃんて子は
カズ「翔ちゃんは悪くないんだからね?」
気持ちが落ち着く様にそう伝えて、翔ちゃんの細い体を抱き締める
後悔とかじゃないよ? (嫌、多少は後悔もしてるけど……)
本当にさ、今時こんなにスレてない純粋な女の子を残して上京するとかさ……
G.Wの寝坊事件や、今回の
翔『しばらく距離を置きましょ』
が重なると…… ね?
ナンテ感傷に浸りながら
ふと思い出した!
カズ「あ! 俺まだプレゼント貰ってないじゃん!」
ビクッ
思わず叫んだ俺。その瞬間ちょっとキツメにギュってしちゃった為か。大声の為か、ビクッってした翔ちゃん
カズ「ゴメン!」
謝って、力を緩めてあげると翔ちゃんは
翔「もう! 私ってホント救いようのなバカ! あのですねカズセンパイ。良く男の人は、手作りの物は『念が籠ってそうで怖い!』って言うじゃないですか? でも、私それしか思い浮かばなくて…… 受け取って下さいますか?」