第94章 可愛い彼女を持った彼氏の悲哀

　カズside

　純粋無垢な翔ちゃんは、今日は水色の浴衣に、ピンクのサクラの花が可愛いんだよね

　帯と髪のリボンは黄色で、赤い巾着に、下駄の鼻緒は赤色だったんだけど……

　カズ「可愛い髪型だね？」

　翔「大正時代の女学生さんみたいな髪型なんです!　大好きな漫画の主人公がこういう髪型で!　リボンも大きくて……」

　sideの髪……　耳を出さない様に……　後ろで纏めてさ。大きなリボンで止めて、サイドの髪とトップの髪。きちっとじゃなくてフワっと結っててさ……

　それが超可愛いの!　


　雅紀side

　ゆなちゃん……　水色の浴衣に、ピンクのアザミの花……　緑色の帯に、大きなリボン。紫色の巾着に紫色の鼻緒……

　可愛い過ぎて……

　俺……　どうしていいか分かんないよ


　ゆな「翔ちゃんと同じ髪型なんです!　似合いますか？」

　雅紀「うん……　とっても似合ってる」


　カズ.雅紀

　今、サクラ姫とアザミ姫は、焼きそばと、たこ焼きを美味しそうに……

　眩しすぎる笑顔


　雅紀「俺……　頑張ろ……　早く一人前になって……」

　カズ「彼女達はいつも俺たちの為に。だもん……　心配だけど……　信じて……　愛想尽かされない様、頑張ろう。俺」