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Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】

第94章 可愛い彼女を持った彼氏の悲哀


 翔.ゆなside

 明日からは…… 私とゆなちゃんは金沢に戻り専門学校に……

 カズセンパイは大学。相葉センパイはプロ野球選手

 ゆな「夜には…… 新幹線に乗って帰らなきゃだから…… 寂しいね」

 翔「でも、金沢から離れて一人戦ってるセンパイ達の方がきっと寂しいはずだから…… 私達は私達で頑張ろう」

 そうだよ! これきり会えないって訳じゃないんだから! 今は今を目いっぱい楽しまなくちゃ! 


 カズ「足大丈夫?」

 翔「はい! カズセンパイの言う通りに、スニーカーに履き替えて…… 先輩センパイ? 重くないですか? 自分の下駄は自分で持ちますから」

 カズ「大丈夫! 下駄は軽いから! それにリュックだし。けどリュックってさ便利だよね? 荷物で両手塞いだりしないし! だから、翔ちゃんとこうやって手が繋げるんだもん!」

 翔「もう! カズセンパイ! 恥ずかしい事言わないで下さいってば!」

 カズ「だから何で? 可愛い彼女誉めてるのに?」

 ゆな「あーぁ(笑)。翔ちゃんもいい加減諦めればいいのに。勝てないんだから。まぁセンパイもごめんなさい。あたしの下駄持って頂いて……」

 雅紀「いいの! 俺もリュックだし。可愛いゆなちゃんがさ、足痛めたら可哀想だし!」

 ゆな「……ゴメンね翔ちゃん…… まぁセンパイ! 変な事言わないで下さいってば!」


 カズ.まぁside

 雅紀「何でかな? 照れる理由が分かんない!」

 カズ「ホント! 自分がどれだけ可愛いか無自覚なのが困るよね…… 可愛過ぎて…… 他の男が…… とか…… 思うと気が狂いそうなんだけど……」

 雅紀「分かるよ…… 離れてると尚更だよね……」








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