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Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】

第95章 暗雲


 翔side

 余りにも楽し過ぎた、カズセンパイと、相葉センパイとの……

 翔「昼間はああ言ったけど…… ただのやせ我慢だった…… ゴメンね」

 ゆな「何謝ってんの? 大丈夫! 分かってるから!」

 夜21:00過ぎ金沢に着いたけど…… センパイ達の夕食の誘い断った方が良かったかな? 

 翔「もう少し早く帰るべきだったね……」

 ゆな「いつも、あたし迄送り迎えとか……『ママに頼むから』って言っても『姉妹なんだから』って翔ちゃんの家族の皆さん、言って下さって…… 一緒に。平等にって…… 凄く嬉しいし感謝しかないの」

 ゆなちゃんは瞬時に、私の言いたい事理解してくれるの。いくら『良い』と言われても……

 こんな遅い時間に、儀一さんに凄く迷惑掛かるんじゃないか? って…… いくら運転手さんといったって…… 遅くなる時とか

 ちょっとした遠出をした時は『タクシーで家に戻る』と言っても『絶対に駄目』って智さんも、ママもパパも、今回は領さんにまで『駄目』って言われて……


 プップー


 待ち合わせ場所で待っていたら、クラクションが……

 ゆな「ママ?」

 迎えに来てくれたのは…… ゆなちゃんのママで……

 しず「翔ちゃんのママが良いって言ってくれたのよ。久し振りに家に泊まりに来ない? 悪いかなと思ったんだけど…… 明日の学校の支度とか真菜さんに頼もうとしたら…… 『流石、翔ちゃん! もう出来てた』って言われて(笑)。事後承諾で悪いけど預かっちゃったし。ね? いいでしょ?」

 翔「ハイ! (笑)」

 ゆな「やった! (けど…… ゴメンね? ウチのママが……)(小声)」

 翔「ううん。そういうおばちゃまが大好きだから!」


 違和感…… こんな時大体おばちゃん地獄耳(ゴメンなさい)『聞こえてるよ』とか……

 なんか、おばちゃまの様子を見るといつもと違って元気が無い? 

 ゆな「ママどうしたの……?」

 ママ「何が? ……」


 翔の携帯 ートゥルルルルルンー

 ゆなの携帯 ーシャララッー


 不安そうなゆなちゃんの問い掛けと、おばちゃまの言葉を遮るように鳴った

 二つのmail音……










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