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Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】

第86章 破壊力半端無いですってば!


 でもっ! 半分涙目の私にカズセンパイ……

 オデコにチュッとか! そっちの方が破壊力半端無いですってば! 


 カズ「翔ちゃんは良い子だね。ずっと自分が我慢すればとか、自分の方が悪いんだ。とか思いながら頑張ってきたんだもんね? 可哀想に……『翔ちゃんは悪くない』って言ったでしょ? もう自分が悪くない事でそんな風に謝っちゃダメ! 今回の事は俺が悪いの。金沢に帰って来た事、新幹線代とか、そんな事全然気にしなくていい。皆に謝る事だって全然嫌じゃない…… っていうか、むしろ当たり前の事だし。携帯を選んだのだって、男はね彼女にプレゼント選んであげるとか…… 男は…… ってか俺は大好きなの。とにかく! 気にしなくて良いし…… むしろ『もう先輩のせいでって怒られたい位よ」


 そんな風に言ってもらえて

 私の事深く思ってくれてるって思ったら

 涙が


 カズ「泣かないの! って泣かせてばかりなのは俺だね…… 翔ちゃんは笑った顔が素敵だよ。もちろん泣き顔も可愛いけどさ。でも俺は、翔ちゃんが笑ってる顔が大好きなの!」

 翔「カズセンパイ…… 心臓が幾つあっても足りないって言ったけど…… それは私のセリフです……」

 カズ「何でよ?」

 翔「そういう事照れずに言うから……」


 カズセンパイって可愛い顔立ちだし! 女の子が喜ぶ様な事を平気で言うしっ! 

 小悪魔みたい! 


 カズ「翔ちゃんだって、無意識にさ……」


 私が? 無意識に何を? カズセンパイ? 

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