第2章 マルガリータ
【マルガリータside】
…皇后様…
身体の自由が効かないオレはただの役立たず
オレは誇り高き皇后様の銃。
最近気づいた事がある
一緒に居るから…
皇后様が傷ついてる。
ほら、今だって皇后様…泣いてるもん。
っていうか、皇后様の悲しい表情しか見ていない気がする。
皇后様を虐める酷い人たちを殴る事が出来ない。
皇后様を笑顔にさせる事も出来ない。
皇后様が目の前で泣いてるっていうのに皇后様に仕えるオレはなにも出来ないの?
また今日も皇后様を見ているだけ。
そんなの、皇后様を虐める酷い人達と一緒だよ。。。
嗚呼、もしオレも皇后様と同じ人間だったら…
…この手で楽にしてあげられるのに……
え、皇后様が亡くなった?
まだお若いのに!!!
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
誰か嘘だと言ってよ!!!!!
そんな、、、そんなことって…
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
オレ…だってまだ!
なんにも皇后様に恩返し出来てないよ!!!!
…はぁ、結局オレは皇后様を守れないまま…
……もし次、オレの護るべき存在と出会えるなら…
………今度こそ、最後まで…
なんでオレはこんな事を思い出すんだろう。
不思議だねー…アハハハ♡
あれ?なんだか不思議な気持ち…
眩しい…?
これが眩しいっていう感覚!?
目を…開ける…
オレがやってる事って人間がしてる行動だよね!!
すごーい!テンションアガる〜!!!
???「今回も無事に呼び覚ます事ができました…」
少し下に目線を下げると少し苦しそうな少女が…
マルガリータ「…こ、皇后…様…?」
すると少女が不思議そうな顔を暫くして分かったかのように笑いながら
貴方「違うわ…私はあなたのマスター。新米だけどよろしくお願いします」
マスター…
あ、そっか。皇后様はお亡くなりに…
じゃあ、この人がこれからオレが護るべき存在!!