第2章 小さな命
しばらくたったある夜
仕事帰りにあの公園のそばを通った。
ふと公園を見ると、うずくまる人影が見えた。
裕太「あの………大丈夫ですか?」
俺の声に顔を上げたのはだった。
裕太「君!こんな時間にこんな所で何やってんだ」
ふとの顔を見ると、右頬が赤く腫れていた。
それによく見ると、体のあちこちに擦り傷や痣が………
裕太「おい、大丈夫か?怪我してるじゃん!」
俺は取り敢えず店に連れて行き、傷の手当をした。
「ありがとう…………」
それだけ言うとは俯いた。
裕太「いったい何があったんだ?」
「何でもない………」
裕太「そんなに傷だらけで、何でもないわけないじゃん」
俯き何も答えない
しばらくすると、がお腹を抑えて震えだした。
「痛…………お腹痛い………」
そのまま倒れ込む彼女をほおっておけず、マスターが呼んでくれた救急車で一緒に病院へ向かった。