第3章 天使の笑顔
数ヶ月後
裕太「もうすぐだっけ予定日」
「うん、もうね今すぐにでも生まれるんじゃないかってくらいなんだよね(笑)」
この時私は、ある決意をしていた。
子供が生まれたら、自分の気持ちを伝える。
もしかしたら、玉森さんと会えなくなるかもしれない。
嫌われるかもしれない。
それでもどうしても、今の自分の気持ちを伝えたかった。
それから数日後
私は分娩台の上にいた。
助産婦「はい、頑張って!赤ちゃんも頑張ってるよ」
「くっ…………はぁはぁはぁ………うわぁぁぁ………」
ある晴れた日の午後。
私は無事に母親になった。
初めて腕に感じる暖かな温もり。
母親「あなたに似た、可愛い女の子ね」
「ママ………」
この時改めて両親の苦労、そして大切さがわかった。