Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第64章 お願い愛想尽かさないで~K~
だからこそ不安でしょうがないの
お願い…… のんちゃんこそ俺に愛想尽かしているんじゃないの?
教えて……
美しい瞳から涙の雫……
親指で涙拭って……
お願い行かないで…… そう囁いて頬に口付け、涙を吸うと
両手を俺の背中に回して……
のん「私、亜子と結衣に子供が出来て、体調面では辛そうだけど幸せな姿を見て…… 私…… 無理……少し羨ましくて……」
そこまで言って言葉が出てこなくなったのんちゃん
(今、ムリ ……? って言おうとした?)
俺も、とっさに返せなくて
間抜な言葉しか言ってあげられなくて……
カズ「そ…… れで?」
のん「えと…… 貧血とか酷いから…… それを改善してから子供の事は…… えっと、みな…… アドバイスされて……」
とても分かりやすく、しどろもどろなのんちゃん
のんちゃんは子供が欲しいと思っていて
でも病気の事とかもあって皆に反対された?
カズ「そうだね。色々体調整えてからの方が……ね? アドバイスを聞いて……」
さてと……
誰から確認しようかな?