Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第42章 暗雲①~K~
のん「私の心の王子樣。色々不安や哀しみ洗い流してくれるの。現実逃避しているって分かってるんだよ? でも三人で、二次元の恋の話しているのが最高の幸せなの」
からかう雰囲気じゃねぇ
カズ「これからは…… 俺が苺ちゃんの不安や、哀しみ、癒せるように…… 側にいるからね!」
のん「カズくんは、私の不安哀しみに寄り添ってくれる大事な人だよ。そのままで良いって言ってくれた。1歩踏み出す勇気をくれたの」
これ以上の幸せなんてある?
好きな女の子に信用してもらえる
なんてさ
なのにさ……
カズ「ハイ? マジ?」
のん「だからね、『好き』は彼女さんに言う事でしょ? って言ったの」
苺ちゃん…… 超絶鈍いでしょ?
その同僚さんはキミ口説いてるでしょ?
食事飲みの誘い…… って
同い年のイケメン(9人グループのセンターくん似らしい)
……苺ちゃんが、鈍い奥手ちゃんで良かったよ……
警戒しなきゃな…… って……
ん? 携帯が……
不意に鳴ったんだ……