Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第42章 暗雲①~K~
友人達はハイタッチ
ヤマトは天を仰ぎ、タケルは…… 項垂れ
檸檬ちゃん杏ちゃんは
喜びの表情の中で、それぞれの好きな人の表情を見つめていた
と。後で翔ちゃんに聞いたんだ
俺は浮かれ気味に、持参したトランプでカードマジックを披露してさ
苺ちゃんとデートの約束して
まぁね
不思議なCD編集を、からかってやろう(笑)
なんて考えてたんだ
のんちゃんと付き合いだして1カ月……
ハイ! おかげ樣で正式に彼氏に昇格しましたよ!
12月23日24、25
金、土、日曜日最高の日付の並び!
23日の夜仕事終わりに
いつもの(仲間内の)居酒屋でデート
24日の事を、翔ちゃん潤くんに相談し
夜景の見えるオシャレなイタリア料理店でディナーに……
明日はのんちゃんの希望叶えようかな?
のん「カズくん! 凄い美味しい!」
可愛い過ぎる…… どうしよう
のんちゃんから目が離せない
のん「カズくん…… 私落ち着きなくてゴメンね」
ヤベ! 自分のせいで俺がっ……
て
勘違いさせてるよね?
水族館の時と同じ間違えしてさ
俺、1分1秒毎、のんちゃんがね、好きになってくんだ
俺が彼女を不安にさせてどうするんだよ!
カズ「のんちゃん、情けない彼氏でゴメンね。苺ちゃんは悪くないよ。イヤ、苺ちゃんが可愛い過ぎるから俺が…… 平常心でいられないのか?」
のん「カズくん…… やっぱり目悪いんだよ。私可愛いくないもん。子供っぽいし……」
カズ「俺には、誰よりも綺麗に映る女性だよ? 自信持ちなさい! ま。好きのポイントの1つに、あのCD編集が俺のツボにはまったんだよね! ウフフ」(笑)
途端に頬っぺた桜色に染めた苺ちゃん
うん。可愛い!