Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第43章 暗雲②~K ~
のん「カズくん! 携帯? ブーブー鳴っているよ?」
苺ちゃん…… 鈍いのに携帯マナモードにしているのに気が付くって……
(ブーブーって! 可愛い過ぎっ!)
予測不可能で益々好きだわ
なんて。イカれポンチな事考えてしまう|俺《笑》
浮かれ過ぎてたんだ。携帯の電源オフるのを忘れるとかさ
(プライベート用と仕事用は別)
相手を確認して顔をしかめてしまう
二つ目のミス
自分のバカさ加減に…… 心底呆れたんだ
後悔しても…… 遅い
ゴメンねのんちゃん
許して……
カズ「ゴメンね……」
一言断り、携帯を持ちトイレに向かう
不安そうに、俺の背を見つめるのんちゃんの視線感じるけど……
今は怒りの感情が強くて……
周りを見る余裕なくて…… 只の言い訳だよね……
だから気が付かなかったんだ……
カズ『何?』
-会いたいの-
カズ『は? もう会わないって言いましたよね?』
-カズ本気? 一人だけに! …… なんてあり得ない! カズが、我慢出来るの? 一人にって…… アタシがなる! 好きって……-
カズ『あり得ないから! 俺のミス。番号消し忘れるってマジボケしてた。悪いけど、番号消すから! じゃ……』
-待って! ……-
つまりそういう関係の女…… の一人……
バカだ…… 俺
とにかく早く戻って苺ちゃんに……
俺。マジのんちゃんとしかそういう事したくないって思ってて
大事な女の子
だってまだ…… キスどころか手さえ握ってない
溜め息つき、番号消しながらトイレの個室から出て凍りついた
(ヤマト。タケル。亜子ちゃん。結衣ちゃん……)
カズ「のんちゃん!」
何故? 状況に頭はパニクっているけど
一方でのんちゃんと離れる…… 離される?
なんて…… 無理って……
あぁ、どうしよう?