Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第92章 新しい年~K~.~苺~
カズside
-喫煙室-
カズ「翔ちゃんいつだっけ?」
翔「2月半ば頃……」
雅紀「誕生日(1.25)は、盛大に」
翔「ヤメテ!」
潤「カズの家居心地良いけど、さすがに人数多いよなぁ」
翔(……)
智「ハハハ、諦めた」
カズ「翔ちゃんの彼女さん偉いね?」
翔「俺さ、彼女無理してんじゃねぇか? と思って『残ってもいいよ』とか…… 俺の方が落ち込むはずなのに『何なら別れようか?』とか言っちゃってさ…… スゲぇ泣いて怒られた『私が翔くんと一緒に居たいから付いて行くの! って…… カズは最近?」
カズ「のんちゃんさ『人の事が羨ましいっていう感情に苛まれる事がある』そうすると、そういう考えになる『自分が嫌だ』ってなって凄く落ち込む事があるらしいんだ」
智「そんな…… のんちゃんだけじゃない。俺達だって持ってる感情じゃんか……」
カズ「ね。タケルにさ聞いたの。のんちゃんと、亜子ちゃん、結衣ちゃんが初めてコンサート名古屋に行った時さ、相当家族で反対して……『のんちゃんは体が人より弱いんだから、色々と我慢しなきゃいけない事もあるんだ』ていうような事を、皆で言ったらしくて……『その時から、時々そういう感情に襲われるようになったんだ。俺達はカズに伝えるべき事、自分たちの保身の為に伝えてなかった。のんちゃんの事を、そういう状態になる事もあるから気を付けてあげてくれって』タケル泣いてさ…… のんちゃんの為、に心理カウンセラーの仕事に就いたのに…… 何度も反省してるのにどうしても……』って」
潤「第三者の事を、冷静に見る事出来ても、それが家族となったら…… 無理だと思うよ」
雅紀「のんちゃんは? 大丈夫なの?」
カズ「それがさ…… 苺ちゃんと来たら……』