Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第77章 本音が聞けて嬉しかったですよ…~K~
-寝室-
カズ「のんちゃん? どした元気ないね?」
のん「大好きなのは……カズくんだけよ……」
カズ「分かってる。大丈夫だよ」
もう……うるうるお目々で、伏し目がちの翔ちゃん
何て言ったら、怒って無いよ。って伝わるんだろう?
チョっと焦ってたら
のん「私、前にも言ったけど……憧れと恋は違うから。それに、櫻井さんにも失礼。櫻井さんは櫻井さんであって、アイドルの……私の好きな彼と全くの別人だもの。ただ似てるってってだけ。彼女さんにも申し訳ないし。とにかく、私は本当にカズくんだけが……カズくんだけを愛しているの……分かって」
カズ(……)
カズ「のんちゃん……やっぱり俺の心、ギュッて壊す気なんだ……」
のん「カズくん? 私カズくんの心壊す気なんか無いよ?」
うん分かってる。壊す気なんか無いって……
ただ無意識に……本能から出てくる言葉だもんね
カズ「うん……本音が聞けて嬉しかったですよ……のんちゃん……」
そう言って、のんちゃんの細い体を抱き締めると
のん「私も……カズくんの本音が聞けて嬉しかったですよ……」
(……)
小悪魔姫には最後迄……
心をギュってされっぱなしの一日なのでした