第77章 本音が聞けて嬉しかったですよ…～K～

　カズ『のんちゃん!　何で赤くなって照れてんの？　翔ちゃんもやめてよね!　そういう事!　翔ちゃんの彼女さんにチクるからな!』

　って思わず叫ぶと

　相葉さんと、潤くんはいつもの感じで俺や翔ちゃんをからかい気味にいじり、大野さんは静に微笑んでいて……


　けど、当の二人が……翔ちゃんは､（（やり過ぎた。ゴメン））

　て感じて手を合わせてくるし

　のんちゃんは……涙を目に溜めて……


　ヤベ……俺はそこまで本気のトーンで言った訳じゃ……（イヤ。本気で辞めて欲しいと思ってるけど）

　翔ちゃんが、珍しく焦った様子を見せて（（ マジ言わないでくれる））

　って……心の声が

（（そんな言わないよ））

　声を出さずに、口パクで伝えると、翔ちゃんは安心したように頷いて


　俺は、のんちゃんを落ち着かせてあげようと、のんちゃんの方に向くと


　のん『櫻井さんの選ばれた方ですもの。とても素敵な方だよね？　亜子、結衣。櫻井さんは優しいから、イジワルとか言ったりしないだろうし……けど、私のカズくんは、ちょっぴりイジワルで……イジワルを言ったり、したりするけど……私は、そんなカズくんが大好きなの』


（すげぇ破壊力満点の言葉……）


　もう……のんちゃんってば!　俺の心ギュッて鷲掴みするような事を言ってさ!　

　もう!　ホントのんちゃんには叶わないって思った


　俺は嬉しくて……のんちゃんを『ありがとう』って抱きしめると

　一瞬緊張の走ったその場の空気が和んだんだ