Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第69章 何勝手に決めてんの?②~K~
カズ「何勝手に決めてんの?」
って言ったけど
もう…… のんちゃんが生きてる!
生きて俺の傍に居てくれるってだけで……
華奢なその体を抱きしめた瞬間、本当はきちんと話し合わなくちゃ……とか
説教だ! とかそんな気持ち半分以上消えてたけど
逃げるとは違うけどもういいんじゃねぇか? って
イヤ……逃げだよね?
のんちゃんの気持ちは聞いてあげないのは……
ココで気持ちを吐き出させてあげなくちゃ……
のんちゃんが潰れちゃう
今後別の問題が起きた時、のんちゃんに相談して貰えない……
俺に相談しても無駄だっ。て思わせたらダメだ……
カズ「お父さん、お母さん達、今松岡先生と話してるから、俺だけしかいないから……ね?」
のん「個室じゃなくて良かったのに……」
ナニ、可愛げのないこと言ってんの? 今言う事じゃないでしょが……
中々話すの決心がつかないってトコかな?
俺は口出しないで
とことん話を聞くスタンスで行こうと思って
カズ「怒ってんじゃないの。のんちゃんの気持ちを邪魔する事無く、聞きたいだけだから」
そんな俺に一旦止まってた涙
ブワッて溢れさせたのんちゃん
カズ「ゴメン。お話聞くのにさ、俺としてはずっと抱きしめていたいけど……この体勢きついし、目を見て話聞きたいからさ。俺一旦椅子に座り直すね」