第26章 ウィンターカップ〜桐皇VS誠凛〜前編
ビーッとブザーが鳴り響き
「誠凛高校、タイムアウト!」
『お疲れっす。大我気にすんな。今の駆け引きはよかったぜ』
俺は大我の頭を撫でて、一人一人にタオルとドリンクを渡す
「何だよ~…せっかくエース対決が見られると思ったのに~…」
「何も出来ずに火神が逃げて終わりかよ!?しょっぼー…」
そんな声が聞こえてくる
高尾「いやぁ~…言われたい放題言われてますな」
緑間「お前には分かったようだな」
高尾「あぁ、何となくだけどな」
緑間「素人の目には火神が勝負を逃げた様にしか映らないだろうが、今の数秒、二人の間で行われていた事は高次元の駆け引き」