第23章 木吉と少女の出会い
そんな事を思いながら毎日、毎日バスケの日々
だが、そんな日常は崩れた
『は…?俺は"女"で許嫁を用意した…?』
体には確かに"女"だったが、俺からしたら大きくなれば"男"になれると思っていたんだ
今考えると馬鹿だけどな
"男"として育てられ、いきなり"女"として生きろなんて無茶な話だ
『ちょっと待てよ!親父!』
「その許嫁の相手は」
『話を聞けって!』
「木吉 鉄平君だ」
『は…?アイツはその事』
「知っている」
ガラガラと何かが壊れる音がした
俺だけが知らなくて、アイツは知っていた
“居場所が出来た”なんて思い込みもいいところだ