第19章 少女のとある1日
「でも、君…さん?」
『あー、どっちでも良いっすよ』
「じゃあさんね!にしても黄瀬君寝ちゃってない…?」
は?と思い見ると俺を抱き締めながら、そりゃあもうぐっすりと寝ていた
『はっ、はぁぁぁ!?なんで寝てんだよ!重っ!』
全然気が付かなかった
俺は抱き枕かよ…
ソファーに深く腰掛け涼太が寝やすい状態を作ってやる
無駄に力を使いたくねぇし、バスケしてぇし
「ふふ、飼い主と飼い犬ね」
『こんな大っきい駄犬は要らねぇっすよ』
はぁ…と溜め息を吐き出す
1時間して起きなかったら叩き起こそう
そう思い、テツにメールで遅れるだけ送った