第18章 ストリートバスケは大波乱!
『痛ってぇ〜!』
腕をサスサスと擦る
出会ってそうそう腕を引き千切られそうになるのは初だ
氷室「大丈夫かい?」
紫原「ごめん〜…痛かった?」
『痛てぇけど腕は引っ付いてるし大丈夫だ』
グルグルと回すとそこまで酷い痛みはない
『それで辰也は何の用だよ?敦なら帰す所だったんだが?』
氷室「アツシを探しに来たのは本当だけど、と話がしたくてね」
話?俺にはねぇけど…
辰也の目は“嘘”がなかった
『…敦、後でな。どうもコイツは俺に用があるみたいだ』
紫原「……ちんが言うなら分かった」
俺は敦にお礼としてキャンディーを上げた