第12章 インターハイ予選〜秀徳戦〜
『悪ぃ、悪ぃ。別に冷酷無慈悲なんて思ってねぇからな?』
緑間「思ってるんじゃないか!」
『思ってねぇって』
ケラケラと笑うこいつといるとペースも何もかもが狂う
緑間「もういいのだよ!」
『怒った?悪かったよ、真ちゃん』
緑間「そう呼ぶな!」
自分もずぶ濡れになっているにもかかわらず、俺の傍にいる
そんなこいつだから…俺は惹かれた
緑間「」
『あ?』
緑間「秀徳に来ないか?」
ポタリとの頬に雫が流れる
それさえも綺麗だと思う
『行けねぇな。俺は誠凛高校の選手兼マネージャーだからな』
穏やかにけれど真っ直ぐに見つめて言った