第36章 最終章
『…負けたよ、テツ』
俺は座り込む
『はぁ…なんでバレたかな』
“恋愛”なんか本当に分からなかった
けれど、テツを目で追っていたのは事実
それが“恋”なのか“友愛”なのか分からなかった
けど、テツの好きはどうなんだ?
ただ近くに居たから“友愛”を“恋愛”と勘違いしたんじゃないのか
黒子「僕はキチンと“恋愛”として好きですよ」
俺の心を見透かした様にテツが言った
『…テツ』
黒子「答えは待ちます。けれど嘘では無いです」
あぁ…駄目だ。これ以上踏み込んで来ないでくれ
折角上手く“俺自身”を誤魔化していたのに