第11章 インターハイ予選〜正邦戦〜
津川が去った後、テツは伊月先輩に何かを耳打ちし、そこから誠凛の目まぐるしい反撃が始まった
テツのパスにより、ディフェンスの内側から攻めていき、日向先輩の3Pシュートが決まったところで第1Q終了のホイッスルが響き渡る
得点は19対19
ついに第2Qが始まったところで正邦のディフェンスも本領発揮し始めたけど、大我とテツが連携で点を取り始める
『監督…』
リコ「ん?」
『大我の汗…第2Qでかく量じゃないねぇっすよね?』
それを言った時、津川の口元がゆっくりと弧を描いたのを俺は見逃さなかった
『なんか企んでやがったな…』