第1章 好きなのに。
<カシャ>
屋上で風景の撮影中。
写真部の活動はすごく単純で
・撮影するものは自由。
・活動日、自由
・活動時間は自由
とにかく自由すぎる部活。
こんなに自由な部活だから、もちろん辞めるのも自由で。
いままでたくさんの人が辞めて、
他は2、3人の女子のみ。
普段、風磨にいろいろな面で縛られているせいか
こういうふうに自由な部活は
ちょっとした息抜きにもなって
嫌いではなかったし
男子もいないから風磨には好都合のようだった。
「いい写真も撮れたし...そろそろ帰ろうかな」
私はカバンを取りに教室へ向かった。