第2章 似ている私たち。
放課後。
さっきとは打って変わって茜色の空を私は見上げた。
やっぱり...風磨は今日も「用事がある」らしかった。
どうしてなのかな...
私たちって...なんなの?
悲しくないはずなのに...もう慣れたはずなのに...
涙が出てくる。
ふと、屋上からグランドを見ると
サッカー部が練習をしていた。
「中島くんは...」
いた...。
ゴールに向かって全速力で走っている。
ていうか...なんで私...
中島くんを探してるんだろう?
浮気相手だから?
そういう今までにない関係だから?
そう...だよね?
それ以外のなにものでもないはず...。